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とある掲示板より

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マンガを描くこと、小説や評論を書くこと、本を作ること。そこには、表現するという悦び、物を語るという目的があります。物語る力は人間の最大の力であり、同時に自己と他者をつなぐ社会的行為でもあります。人間は、自分の外に「世界」に目を向け、知り、それを記録するという意志によって、世界を豊かに成長させてきたのです。そして、コミケットはその物語を後世に伝える装置としての役割を場を提供することで果たす運動体として長年機能してきました。

大田区区民会館に始まり、東京ビッグサイトに至る二十余年の道程は、時に険しく時に余りに厳しいものではありましたが、コミケットは、サークル、一般参加者と同じスタンスによって歩むという信念をもって活動してきたつもりです。あまりに巨大になり、参加者の意識が多様化する中にあっても、その「信」だけはつらぬくという意志を我々は持ちつづけてきたつもりでした。しかし、時代が変わる中で、我々自体の変化の速度が十分でなかったということは認識しなければならない事実であるようです。

ここに、発表します。
次回、コミ○ット59の開催をもって、コミ○ット準備会は、当分活動を休止します。これは、表現の地平を求めて挑戦しつづけてきた準備会の新たな方向性を見出すために、現在の時間に追いかけられて進めているルーティンワークを一度すべて止め、我々自身が我々自身を見直すために、どうしても必要とされる休息を確保するためのものです。

出来うる限りの自由な表現と自由な出会い、そして、それを求める人の動きは止めることができません。それは人間の本能であるからです。より多くの物語を創り、そして受け止めようとする人々がいる限り、コミ○ットは存在し続けなくてはなりません。しかしながら、場の拡大を無制限に続けてきた結果、現れた問題は、あまりに巨大でまた余りに多岐にわたります。もちろん、場であるコミ○ットがそれを解決しようとするのは、もしかすると不遜なことかもしれません。しかし、その解決を模索しなければ、もはやその持続・存在すら確保ができない状態となったのです。

「2001年コミ○ットの旅」が潰えるわけではありません。今一度余分な脂肪、溜まってしまった澱を取り去り、運動体としての機能を活性化させて、私達は戻ってくるつもりです。自分が自分らしく自分であることで、そして他者にもそれを認めることで、それをつなぐ表現を進めていくことで、ヒエラルキーも戦争すらもやがてなくなっていくかもしれない。「約束の地」を求めての長い長い歩みの間の、一時の休息をどうか見守って欲しい。そして、空白の間、皆さんにも様々なことを考えて欲しいのです。(米)
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コミ○終了を告げる代表の言葉ということです。
ただしなんの裏付けもありません。







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