プノンペンの怪事件



メコン川に第二の橋

 このたびコンポンチャムに日本の援助で橋が架けられることになった。カンボジア内のメコン川に橋が架けられるのは初めてのことである。

 現在、フェリーボートが両岸を行き来しているが、日中のみの運航で、しかも長い時間待たなければ向こう岸まで行けず、不便このうえなかった。橋ができれば深夜でも通行することができ、国道七号線沿線の開発と、東北四県の発展に繋がるとして、大きな期待が寄せられている。

 橋の長さは約1キロ。完成は2001年を予定しており、総工費は六億六千万円。工事は日本の建築会社が担当し、着工を待つばかりとなった。

(アンコールトム・9月号)

50歳のおばさんがエイズに‥‥

 彼女は五ヶ月前に夫を病で失ったばかり。それから急に痩せはじめ、身体のあちこちに不調があったため、病院で検査を受けたところ、エイズに感染していることがわかった。

「夫の葬式がやっと終わったと思ったら、だんだん元気がなくなってきて痩せはじめたんです‥‥。色々な薬を飲んだけど全然よくならないので、病院に行ったらエイズだって‥‥なんで私が!」

 体重はこれまで48キロだったのが、いまでは20キロも痩せて28キロとなってしまった。いまでは骨と皮を残すだけだ。

 ティヤ・ポラー氏(エイズ対策委員長)は訴える。

「いまやエイズが家庭の中まで入り込んできている。皆他人事ではなく、危機感を持って対処してほしい。カンボジアにはいま、わかっているだけで十万人のエイズ患者がいると思われる。HIVに感染している人はその数倍にも及ぶだろう。原因の筆頭はコンドームを使わないセックスが蔓延していることだ」

(プロチィヤプルィ・10月号)

怪奇!犬が象を産み落とした! 

 タケオのバッミヤ寺で犬に子供が生まれた。ただ、この子犬はなぜか鼻が異常に長く、ゾウの鼻とそっくり。一緒に生まれた三匹の子犬は普通なのに、なぜか一匹だけゾウのような色と鼻。

 まさか犬と象が夫婦になるわけもないのに‥‥。突然変異の原因はまだ解明されていないが、村人のなかには、さっそくこの子犬を神の使者と崇めはじめる気の早い人が現れているそうだ。

(アンコールワット・9月号)

真昼の強盗

 10月9日午後二時半、民家にピストルを持った強盗が押し入った。テッパン通りの民家に住む母娘二人がこの事件に巻き込まれた。

 白昼堂々ということもあり、心の準備がなにもできていなかった二人は、突然現れた強盗に驚き大声で叫んだが、すかさず強盗にピストルで頭を殴られ、風呂場へ押し込められた。

 強盗が引き上げた後、家の中から助けを求める母娘の声が聞こえたため、不審に思った近所の人が二人を助け出した。

 被害額は米ドルが百ドルと、金が三チー(120ドル相当)、そして25万リエル。警察では昼といえどもなるべく鍵をかけて用心するように呼びかけている。

(ラスメイランボジア・10月12日号)

子供窃盗団

 最近市場のなかで、店先の商品が頻繁に盗まれているという。夜警を立てて見回りを強化しても、犯人を捕らえることはできず、手をこまねいていた。

 ところが先日、この事件に関わっているとみられる子供が捕まったことから、そこからイモズル式に子供ばかり13人のグループが摘発された。

 彼らは見張り役・盗み役・運び役などに細かく役割分担を行い、組織化された窃盗グループとして活動していた。子供だからといって、あなどるのは禁物だ。

(ラスメイカンボジア・10月12日号)

タバコの火で折檻

 通報者に従って、セントラルマーケット近くの民家で警察が家宅捜索を行い、家の中から四名の少女と一人の中年女性を発見。売春の容疑で逮捕した。

 少女たちは夕方になるとセントラルマーケット近くをうろつき、めぼしそうな客を見つけると近づいて話しかけ、商談がまとまると、客の家へ行ったりホテルに同行したりして、売春を行っていたという。

 泊まりで10ドルから15ドル、ショートで3ドル程度を稼いでいたということだが、客を捕まえられなかった日は、中年女性がタバコの火を身体に押しつけ、折檻を行っていたという。

(ラスメイカンボジア・10月12日号)

日本人発砲される

 9月中旬の某日。プノンペン郊外の売春地区として有名なスワイパーにて、日本人の旅行者がレンタルしていたバイクで走行中、前方を走っていた警察のピックアップトラック(新車だったらしい)と接触、そのまま逃走を試みた。

 しかし、運転していた警官が怒り狂って背後から数発発砲。そのまま逮捕されるかと思いきや、百ドルで示談となった。

 その警官いわく「あんたは色が白いから外国人だと一発でわかった。だから狙って撃たなかった。カンボジア人だったら殺してたところだ」とのこと。

 被害者(加害者?)の日本人は、数発殴られたとのことだが、特にケガもなく無事に解放されている。

(ロンパオ独自取材)



LONG-PAO編集部へのご連絡は、現在すべて電子メールにてお受けしています。
編集部にメール