よく働く
労働者の真相
(93.7.2)

 覚醒剤を製造しているとの情報をえたノンタブリ県パーククレット郡警では、二日午前八時、バンプット区にある木造二階建ての家屋を捜査した。屋内には大がかりな機械が据え付けられ、今までにない大規模な製薬工場になっており、400錠以上のアンフェタミンが袋につめてあったため、家主スクム・ポンハン(31)と従業員ビチエン(55)を覚醒剤製造販売の容疑で逮捕した。

 スクムは調べに以前から覚醒剤を販売していたが、その後独自に製薬方法を研究し、昨年購入した現在の家を製薬工場にして覚醒剤を製造し、都内や地方の得意先へ発送していたと自供した。なお、郡警では工場内から各種の銃弾が大量に発見されたことから、スクムは弾薬の製造も同時に行っていた疑いがあり、彼のバックには大物ボスが関係していると推定。さらに詳しい調査を行うことになった。

 同じ日の午後二時、麻薬取締まり司令部ではナコンサワン県タークリ郡農業用品店ブリヤコンの手入れを行い、プラスチックの袋に入った覚醒剤二万錠、価格にして60万バーツを押収し、店主のブリヤコン・ワラナカーン(35)とその仲間チラポン、ソンブン、その妻タララットの四人を覚醒剤売買の疑いで逮捕した。

 警察の調べではブリヤコンは長期にわたりソンブン夫婦から購入した覚醒剤を売って財を築いてきた。彼は主に農作業をする労働者を対象に1錠30バーツで薬を売っていた。このため地域の労働者の多くが薬の中毒となり、薬を飲んでは一日中休みなく働いていた。また店の店員にも薬を売り、休みなく重労働をさせた上に、給料日には給料から薬代を差し引いていたため、店員の手元に現金はほとんど残らず、中毒症状は悪化していたという。

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