100パーセント
コンドーム
キャンペーン
(92.4.3)

 厚生省はバンコクの売春施設を対象にして「100%コンドーム使用運動」を始めた。

 このプログラムはバンコク都庁(BMA)が警察と売春施設の所有者の協力によって行うもので、目標はすべての客がコンドームを使用すること。BMAは91年12月、都内の三万人の売春婦のうち、37%がHIV陽性であると推定している。

 厚生省のウィワット・ロチャピタヤカーン博士によれば、男性の性病患者の96%が売春婦から感染する。売春婦と顧客の感染経路を遮断すれば、96%のHIV感染は防げるとのことだ。

 100%コンドーム使用運動は89年にラチャブリー県で開始された。同県ではコンドーム使用の増加にともない、性病患者が減少していることが確認された。91年8月14日、全国エイズ委員会はこの運動を全73県で実施される国家政策とすることを決定した。

 タイ国内では売春は依然非合法であるが、数多くの警察官が100%コンドーム運動に参加しており、この運動に参加していない売春施設のみ取り締まりを行っているという。

 エイズ運動家として知られるミーチャイ国務大臣は「タイ国民の生命は売春が合法か非合法かという問題よりもはるかに大切である」との見解を示している。バンコクはこのプログラムが実施される残り少ない都県であるが、BMA保険局のスパン医師によれば、バンコクは他の地域とは異なり、計画に日数を要したとのことだ。38区役所プログラム実施に責任を負う。

 厚生省によって無料のコンドームが配布されるほか、性風俗従業員に対して定期健康診断が行われる。またBMAは4月2日より各区に性病クリニックを設置する。従業員がHIVを含む性病に感染していると判明した場合、売春施設は1日間の営業停止となる。2回、3回と繰り返した場合、それぞれ1週間、1カ月間営業停止となり、4回目には1年間営業を停止される。

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