錯乱兵士
同僚皆殺し
(92.5.9)

 チャンタブリー県で九日、同県ポーンナムローン郡警察は国土防衛義勇隊中隊宿舎で殺し合いがあったとの通報を受け、ただちに調査へと出動した。

 事件現場の木造兵舎に到着すると、二階の寝室で郡の運転手スィリ・スィリースームさん(40)の死体を発見。腹部と右腕を撃たれ寝たまま死んでおり、ベッドのうえでずぶぬれになっていた。二段ベッドの下のほうでは陸軍三等准尉スラット・ルチビンヨーさん(25)が頭を撃たれ脳髄を飛び散らせて死亡していた。となりのベッドでは犯人の同隊所属アドゥン・タップト(23)が寝たまま死亡しており、銃弾が頭部を右から左に貫通したあとがあり、死体の横に9ミリ口径のピストルがあった。

 さらに、同兵舎から約100メートル離れた郡職員宿舎で、ソムポーン・プラスートチャルーンスクさん(33)が、後部左脇腹と両足を撃たれ、ドアの前で死亡していた。犯人の同僚チャムナーン・ポチャナーワンさんの供述によれば、事件の日、アドゥンが無線連絡当番だったが、精神状態がすぐれないようなので交替した。アドゥンは休息に行ったが、どういうわけか置いてあったRPGミサイルを手にし、チャムナーンさんの頭を殴りつけた。そのうえ同僚のソムポーンエ・プラディットスインさんのピストルを奪ったため、二人はあわてて窓から飛び出して逃げたという。

 アドゥンはいっそう錯乱し、SK33銃を持ち出して兵舎にあがり、スィリさんとスラットさんを射殺した。狂乱状態のまま郡職員室に向かった時、ちょうどソンポーンさんが銃声を聞いてドアを開け、撃たれて即死した。

 アドゥンはまた引き返し、水浴中の同僚にも発砲したが弾は壁に当たっただけで同僚は逃げることができた。そのあとアドゥンはピストルで自殺した。

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