不幸な人生に泣く夫
(92.4.11)
南タイ地方チュンポン県からの報告によると、11日午前8時、ターセ郡警に大木の下敷きになった女性がいるとの連絡があった。
現場は最近山火事があった地域で、倒れた木は直径1メートル、長さ8メートル程で、焼けて炭のようになっていた。その側でスチャートさん(37)が二人の子供と泣いていた。調べでは下敷きになったのは彼の妻シーヌアンさん(36)で、すでに遺体となっていた。郡警ではこの木を取り除くのに困難を極めたため、木の下を掘ってシーヌアンさんの遺体を収容した。
スチャートさんは「私たち家族は数年前に南タイを襲ったゲイ台風ですべてを失った。その後、初めから出直すつもりで畑にコーヒーと野菜を植えた。しかしコーヒーがもう少しで収穫できるという時に、今度は山火事に遭った。火事は三日三晩燃え続け、畑は全滅した。私たちは炭と化した木を拾い集め、売った金を食費代にして生き延びてきた。事件前、家族皆で木を拾っていたら、突然焼けた大木が倒れ、側にいた妻が下敷きになり死亡した」と言って涙ぐんだ。
妻の葬式代が無くて困っていたスチャートさんに、県援助団体が代わって葬儀を執り行った。