没・純潔運動

 エネマグラの存在を知ってからというもの、数年前までさっぱり理解不能だった「純潔運動」に対する興味がむくむくと湧いてきた。
  純潔運動というものを知らない方にそっと教えると、たまに、血糖値が下がりすぎてフラフラしているときなんかに、駅前なんかでうっかり「純潔キャンディ」とかいう怪しげな飴玉とチラシを貰ってしまうことがあるかもしれない。 あれのこと。
  キャンディ同封のチラシを読んでみると、好き好んでこんな薄汚い本を読んでるあなたのような人を「不純でけがれた人間」と糾弾する言葉で満ち溢れている。 まさに今から駅前のヘルスへ抜きに行く途中の人など、チラシを見て意気消沈。そのまま予約を取り消して教会へ祈りに行きたくなってしまうかもしれない。
  彼ら曰く、男も女も結婚するまで童貞・処女でなくてはならない。淫乱ビデオを観ながらセンズリするなどもってのほか。汝、結婚してからも生殖以外の目的で交わるなかれ、しごくなかれ。と、極端に書くとそんな感じで、これを純潔思想と呼ぷ……。

 その崇高・高潔な思想のため、軍団はキャンディを配りつつも、顔色悪いくせに妙に元気はつらつなメンバーを総動員してデモを行ったり、なにかと忙しい。これが即ち、純潔運動なのだ。
  駅前で熱心にアメを配る彼らの背後には、壺を売りつけたり、合同結婚式を開催したり、珍味や麦コーラ、最近では弁当とか家庭教師の業界にも進出している韓国の某宗教団体がついているのだが、怖いので名は伏せる。つーか、誰でも知ってることなので今更伏せる必要も無いのだが、念のため。

  さて、この某宗教団体にとどまらず、キリスト教は右(右派)に行けば行くほど、手淫を「愛の無い利己的な悦楽享受」つまり神に対する反逆として定義する傾向にあるようだ。
  海外の宗教掲示板を見ていると、未だ繰り返される「手淫は罪ですか」という大真面目な質問に驚かされる。ジョークではないので笑ってはいけない。あんた頭大丈夫か?。といってもいけない。
  欧米には手淫を「聖書の教えに反する罪」と思う人が21世紀の今も少なからずいるようで、仏教徒の私たちは「?」と思ってしまうが、実際彼らは真面目も真面目。
  対極に「オナニーは神様からの素晴らしい贈り物です」という声もあって、両者は敵対関係にある。どちらが正しいかはともかく、お互い譲る気配は全く無く、同じ議論があと数千年は続きそうだ。

没・オナニー暗黒時代

 宗教の影響が強かった18世紀から19世紀にかけて、ヨーロッパ諸国の人々は「オナニーが致死性の病気に深く関わる」とする考えに深く支配されていた。
  1715年。匿名の英国人により一通のパンフレットがロンドンで出版された。これが記録に残る最初の反オナニーキャンペーンとされている。
  続いて1760年、スイスの内科医サミュエル・オーガスト・ティソ博士が、フランスでオナニーの恐怖を解説した本を出版。この本はヨーロッパの中流社会に衝撃を与え、各国で翻訳版が出版された。
  著者のティソ博士は過激な人で、天然痘を患いながらも一日三回のオナニーは欠かさないというオナニー中毒者を実験台として密室に閉じ込め、オナニーが健康にどう関係するのか死ぬまで観察していた……。という話が残っている。
  こうした「オナニー害悪説」は、多くの医師や衛生学者、道徳家・教育者などのインテリ層に支持され、彼らが与えた合理的、科学的根拠によって、より強固なものに仕上げられていった。
  当時の専門家たちは、オナニーが身体と心の両方に害悪を与えると主張し、たった一回のオナニーですら、精神異常、老化、内臓疾患の原因になると自信満々に断言。彼らの見解は一般市民に広く受け入れられ、長年に渡り誰も疑問すら抱こうとせず、骨の髄から信じ込まれることとなった。
  ティソ博士の見解が、多くの国の専門家と素人の間で確信に変わったとき、反オナニーキャンペーンは19世紀に頂点を迎えるが、20世紀に入ってからは医学の進歩により、否定されるようになった。
  誰でも自慰を行い、不必要に精液を出しまくっても害毒は無いということが認められるようになると、百年以上にも渡る歴史の大部分は簡単に忘れ去られたのである。
  害毒どころか最近の研究では、頻繁なオナニーが前立腺癌から男性を守ることが実証されている。
  メルボルン・ビクトリア癌研究所のグレイアム・ジャイルズ教授は、前立腺癌研究の一環として、過去の性習慣について1079人の患者と正常な1259人を対象に調査を行い、「20代に毎週五回以上射精していた人は、そうでない人と比較して前立腺癌にかかる可能性が1/3になる」という結論を得た。
  博士によれば、頻繁に射精することで、発癌物質が前立線に蓄積されるのを防いでいるという。また、そのような環境にない囚人およびローマカトリック教の聖職者の間で、前立腺癌の増加傾向を見出したとも述べている。
  このように医学的な結論が出ているにも関わらず、なぜ純潔運動は一向に鎮まろうとはしないのだろうか。
  超ポジティブに考えると、純潔運動とはドライ・オーガズム普及のための陰謀とも思える。即ち、無駄な射精をするな。気持ちよくなりたいなら精子を出す以外の方法で気持ち良くなれ……。何処か通ずるものがあるでしょう?。なーんてね。

没・強制純潔主義
射精管理はドライに役立つのか

 "恐ろしい真実"という英国のサイトがある。運営者は「英国の保守的カトリック教徒」という団体(?)で、読んでみると、

「妹が黒人とデートしているようなのだけど、どうしたらいいのでしょうか」
「世の中には「良い黒」と「悪い黒」がいます」

  みたいな話が沢山載っているブラックジョークサイトである。で、このサイトには通信販売のページがあり、愛のない非道徳な人々を鍛え直すための、様々な純潔道具を通信販売している。


○アンチ・マスターベーションパンツ
強化プラスチック製。ペニスは上向きで固定される。形はカッコいいが、後ろも塞がっていてエネマグラが入らないので却下。


○アンチ夢精毛布
電源付。就寝中に湿ると電気ショックが流れるので夢精防止……。チンコの先が無意味に濡れてるだけでも感電の危険大。


○好色思想追放ヘルメット
好色な思想を根絶するために開発された製品。ヘルメットは常時脳波をモニターしており、好色な考えが検知された場合、吐き気を引き起こす低周波を放射する。恐ろしい。

○ザーメン感知クリーム
下着やベッドシーツなどに塗りこみ、微量でもザーメンが感知されると紫色に変わる。らしい。

 などなど。値段や連絡先の住所まで詳細に記載されており、妙に真剣なので本当に販売してると勘違いする人も多いようだが、基本的には冗談である。 しかし、冗談じゃなくこれを真剣に実践している人々もいる。純潔マニアと呼ばれる愛好者たちだ。
  純潔マニアとは、自分のパートナーに貞操帯を着用させ、浮気を禁じて永遠の純潔を誓わせる。もしくは自分が着用して純潔を誓ってしまう……という性癖をもつ人々のこと。
  最近の貞操帯はオールステンでシリンダー錠は当たり前。貸し金庫並みのセキュリティが売りだが、肝心の鍵を着用者自身が管理していたのでは貞操帯の意味がなく、自然、鍵は他人へ委ねることになる。
  自分の下半身を他人に丸投げするのはさぞかし不安だろうが、愛好者のサイトをみると

「人間は頭だけ出した状態で一日中箱の中に入れておくと、顔が性感帯になる」

……など、素晴らしい台詞が盛りだくさん。「純潔契約書」「性欲管理承諾契約書」などの雛型があらかじめ用意されていたりするので、名前を書き入れるだけで鍵の管理者と正式な契約書を交わすことも可能。これで将来、法廷で争うことになっても安心というわけだ。
  と、ここまでは、純潔を愛する人のための情報である。しかしわたしはこれら純潔器具を、ドライへのプロセスに応用できないだろうか……と考えてみた。
  エネマグラでドライへ行くためには、ウェット。つまり射精してしまっては元も子もない。そのため、エネマグラ使用中はなるべくペニスに触れないよう注意しなければならないが、初心者は我慢できず、ついつい暴れ馬をいじってしまい、シーツを濡らしてしまうことに……。
  そこでエネマグラを使う際、男性用貞操帯やら純潔チューブなどの器具を併用しチンポコを保護することで、キー無しでは暴れ馬に触れられないシチュエーションを作り、ドライを演出してはどうだろうかという次第であり候。
  純潔器具の鍵を自分で管理するのも可だが、いつでも開けられるという安心感と、面倒臭いから先に開けてしまえという誘惑と始終戦うことになり、気が散ってオナニーに集中できないばかりか、純潔グッズの意味も薄れる。
  話の分かる知人や友人がいれば万々歳だが、身寄りも腹を割って話し合える友もなにもない場合、誰に鍵を預かってもらうかが文字通りキーポイントになる。で、本当に困ったら以下の方法はどうだろうか。因みに、先へ進むほど開錠可能になるまでの日数が長く、しかも戻ってくる可能性も薄く、難易度が高い。

その1・鍵を溶かしたロウの中に沈めて冷やし、ロウ漬けにする。
→もう一度溶かして取り出すか、削り出すしかない。

その2・大鍋でカレーを作り、鍋の中に鍵を沈めてしまう。
→底のほうまで食べ終わらない限り、開錠できない。カレーが嫌いな人は豚汁でもおでんでも可。

その3・瞬間接着剤を鍵穴に流し込む
→自分で解決法を見つけるまでは開錠不可能。ここまで来た人なら、本格的な純潔マニアの道へ進むのも悪くないだろう。

その4・海外の存在しない宛先に鍵を書留扱いで発送
→存在しない住所なのでいずれ返送されてくるだろうが、戻ってくるまで最低一ヶ月はかかる。戻ってこない可能性もあってドキドキ。送り先をモロッコ等にすると、尚更スリルが味わえる。

 

 

「エネマグラ教典」
ドライ・オーガズム完全マニュアル

太田出版・刊
クーロン黒沢・ポッチン下条

ドライ・オーガズムのいい話が300ページオーバー。ひとりでできる禁じられた快楽のすべてをここに集約!!。将来、日本に始皇帝やヒトラーのようなタイプの指導者が現れた場合、焚書にされてしまう可能性大!。燃やされる前に書店で一冊どうぞ!

もう少し詳細な情報はこちら

始皇帝の焚書坑儒について


「エネマグラ教典」没原稿

これが日の目をみてる頃、太田出版よりひっそりと密売されているはずの本「エネマグラ教典」ですが、おさめきれなかった没原稿が沢山ありまして、捨てるのも勿体ないのでここでこっそりと公開して、雰囲気だけでも知ってもらいたいと思うんですが、所詮没原稿なので本の内容とはあまり関係なかったりして。

[注]
本書はオナニーを禁ずるのではなく、あくまでちんぽこを握ることなく、別の視点から宇宙的な究極の快感(通称・ドライ・オーガズム)に近づこう。という趣旨です。念のため。


 

 


暗黒時代・オナニーは犯罪であった。

 


だそうです。


淫乱書籍・淫乱ビデオは私たちの敵。
だそうです。


署名しますか。ハハハ

 

オナニーをやめる方法!?
米国の反オナニー派が提案する
虚ろな12か条

1.毎日神に祈ろう!。誘惑が強い場合は熱心に声を出して祈るんです。神があなたに与えた身体に感謝しながら。でも自分の身体はあまり見ないように。

2.毎日トレーニングで身体を鍛えよう!。誘惑を感じる場合は肉体的活動を倍にすればいい。でも自分の身体はあまり見ないように。

3.誘惑が強い場合、したくなってきた場合、できるだけ大声で好きな聖典を叫ぶか、又は歌おう。利己的な快楽の誘惑から遠ざけてくれるよ。

4.小さなカードに「ポケットカレンダー」を作り、自慰をしてしまった日には黒い印をつけよう。カレンダーは常時携帯して、さらに黒い日を加える誘惑にかられたときに見て自分を鎮め、少なくとも澄み切った三ヶ月を過ごすまでは持続させよう。

5.シャワールームは誘惑にかられがちな場所。孤独にならないよう、バスルームのドアやシャワーカーテンは部分的に開いておくようにしよう。

6.香辛料や調味料は控えめに。夜は軽い食事を心がけよう。

7.脱ぐのが困難なパジャマを着よう。ゆるかったり、反対に下腹部を締め付けるようなものは着ないこと。ブリーフなんて、もってのほか。

8.性的興奮を誘うような読み物は回避すること。

9.誘惑に耐え切れなくなったときは、半睡眠状態で自慰を行わないようベッドのフレームにネクタイ等で両手を結びつけることが必要。その際はズボンを重ね着するなどして、更なる防御策をとる。

10.正常なトイレ・プロセス以外、あなたの身体の親密な部分には触れないこと。

11.入浴時など、鏡に自分の身体を映さないようにしよう。バスルームには長時間留まらないこと。五分程度が望ましい。

12.あなたの心が常に健全であるように、普段から良い本(教会の聖典など)を読むように心がける。

以上。がんばってくれたまえ。



封権時代の男たちは大変だったのです。


金属アレルギーの人は注意。


南京錠は信頼できないという方々には
シリンダー錠タイプもございます。


もしあなたが学校でいじめられているなら
こいつを着けて身体検査に望も
う!。
不気味がられること請け合い