任○堂の弁護士から届いた愉快な書類




バンコクのスクムビット通りソイアソーク。インド大使館そばに、 ミスター○本の友人V氏(謎のタイ人)の仕事場がある。 タイでTV局などからCG製作を請け負っているV氏は、とりあえず仕事なんかしなくても余裕で食っていける大金持ちである。

噂ではタイで11番目の金持ちで、爺さんが6番目の金持ちとかいう話だ(未確認)。ドイツから輸入した特別仕様の ポルシェで渋滞地獄のバンコクを走り回り、トゥクトゥクや屋台の爺を煽りまくるV氏は、 フランス育ちだかでタイ人のくせにタイ語が苦手、そのうえシリコンのマシンが二台もあるのに、仕事で使うのはアミーガ3000 という変わり者であった。

当時、V氏のオフィスにあるSGIの某マシンは誰も使っておらず、 仕方がないのでわたしがラリってインド人の絵とか描いて遊ぶ専用機になっていた。 今日もミスター○本の「ヒャヒャヒャ黒沢君インド人の絵うめえじゃん。夕飯なに食う?」などという声を聞きながら インド人の絵を描いていると、そのころ何名か雇っていたバイト軍団の隊長を勤め、いまは某有名ゲームメーカーで プログラムやってるA君から一枚のファクスが届いた。

ミスター○本の話では、任○堂の弁護士が我が社に面白い手紙を送りつけてきたそうだ。 わたしはかなり動揺したのだけど、ミスター○本は同い年でありながら、全然余裕の平気平気の屁のなんとかで 「ヒャヒャヒャ山○博って書いてあるよ黒沢君、ハタチのガキにこんなもの寄こしやがってオモシれえよネー。 クソー上等だよなー任○堂チクショーヒャヒャヒャ俺様が潰してやるよ潰す潰すヒャヒャ、黒沢君夕飯なに食う? 麺類はそろそろ飽きたよネー」 と、どちらかと言えば夕飯のことを心配しているようで、まったく恐ろしい男だった。

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