チュアン政権の重要な政策の一つである売春防止・取締り対策が政府や民間の協力で積極的に行われている中で、大臣自らが売春を奨励するような醜悪な行動をとっていることが暴露されたため、全国民から激しい非難の声があがっている。
事件が起きたのは28日夜、ザ・エメラルドホテルにて副蔵相で新熱望党副党首ブンチュー・トリトーン氏主催による新熱望党代議士及び党員の慰安パーティが催された。
この夜。主に北部と東北部の同党代議士ら40人ほどが出席し、各テーブルには最高級の中国料理とお酒が並べられ、代議士たちは席を共にした女優やシンガーたちと入れ替わり立ち替わり舞台に上がって歌を歌ったり踊ったりと、会場は最高の盛り上がりをみせた。
ところが会も終盤に差しかかった時、カクテルラウンジのホステス二十名程が会場に姿を現し各テーブルに着席した。するとブンチュー副蔵相が壇上に駆け上がり。「今夜は独身者による議会閉会慰労パーティですから、皆さん独身になったつもりで大いにリラックスしてください」と言ってから、上着のポケットから緑色のカードを取り出し「このカードは天国への扉を開ける鍵です。この鍵が欲しい方は私まで申し出てください」と言ったため会場から歓声があがり、カードを手にしようと代議士たちが争って副蔵相のまわりに押しかけ、大騒ぎになった。その後カードを得た代議士たちは、テーブルで待機していたホステスと連れだってホテルの部屋へと消えていった。
この会に民主党のトライロン蔵相も夫人がホテルの副社長を務めていることから、ホテルの関係者ということで出席していて、騒動を目撃した。
若手女優ニラヌットさんは「代議士と一緒に歌を歌うようにと出演料15000バーツを受けとった。しかしその後でホステスたちが席に割り込んできたので文句を言ったら、彼女たちは別の席へ移っていった」と不満そうに語った。
ホステスの一人、ノクさんは「大臣から会に出席しホテルのカードを持っている客にサービスするようにと言われ、サービス料金を先に支払ってくれた。私はよく行く同窓会かと思って出席したら、会場に新熱望党のマークが立てられ、同席したテーブルにはテレビなどによく出てくる大臣や代議士たちが顔を揃えていたのでびっくりした」と首をかしげていた。
この事件は翌日の新聞やテレビなどで大々的に報道されたため、政治家自らが売春を奨励するようなことをしている以上、バンコクが売春婦の多い街と外国のマスコミに報道されても仕方がない。ブンチュー大臣を退陣させよなど、国民から厳しい非難の声が起こっている。