児童虐待(92.5.1)

 アユタヤ県のアヒルの養殖場で複数の少年を長時間無給で働かせていたカップルが逮捕された。少年達の証言によれば、午前二時〜三時から起きて働かされていたが報酬はなく、反抗すると殴られたという。中にはバンコクのサナムルアン広場で仕事があると声をかけられて同養殖場に連れてこられた少年もいた。

児童虐待・続報(92.5.7)

 犯罪制圧課は28日、11歳から14歳までの少年をだまして強制労働させていた夫婦を逮捕した。

 事件を届け出たのは、バンコク都内バンコクノーイに住むバンチョン・チョンプラスートさん(56)で、訴えによれば24日、息子のプラソン君(12)がほかの少年三人とともに、強制労働させられていたアユタヤ県のアヒルの飼育場から逃げ帰ったという。

 プラソン君は去年の12月、王宮前広場を歩いていたとき、男女二人組に親しく話しかけられた。収入のいい仕事があると誘われ、ホアランポーンの職業紹介所に同行した。その夜はそこで過ごし、翌朝サムリーという別の男に連れられアユタヤ県の飼育場に向かった。

 その日から殴る蹴るの暴行を受け、奴隷のように強制的に働かされ続けていた。仕事はアヒルの世話で午前二時から始まり、水をくんだりモミをかついだり、大人と同じ重労働。おまけに寝るのはエサを置いた台のそばの地面の上で、1バーツの賃金も払われなかった。

 少年達は殺されるのが恐くて逃げられずにいたが、とうとう虐待に耐えきれなくなり、プラソン君は仲間と示し合わせて逃げ出した。四人のうち最も長くいた少年は約三年も働かれていたという。

 警察はアユタヤ県バーンバーン郡プラーンタイ町の飼育場で、年齢不詳のサムリー・ミーセートと妻のタウィン(25)を逮捕するとともに、三日前に連れてこられたばかりの少年(11)を保護した。

 将来のある少年たちを虐待し、強制労働させた罪は重いとして、12にのぼる起訴事実から厳罰が下されるものとみられる。

 なお、警察では同日午後5時半ごろ、アヒル飼育工場の夫婦に少年を仲介していたホアランポーン地区職業斡旋所「チャルーン・ボリカーン」のスリン・アッサウィーナーノンを含む、三職業斡旋所のそれぞれの経営者を逮捕した。