ラオス女は汚くてバカ(93.2.15)

 ノンカイ県駐在ディリーニュース記者からの報告によると、ラオスの新聞「ビエンチャン・マイ」は15日付けの紙面に「サヤムの人が我々をバカだと言うなら、そちらの方がもっと大バカだ」という大見出しで、タイの歌手を非難する記事を載せている。

 それによると事件の発端は、先月21日にタイのテレビ(5チャンネル)が放映したトークショウ。通常ビエンチャンの市民たちはメコン川で国境を隔てたノンカイから、タイのテレビやラジオを受信している人が多い。

 ところで前述の番組中に、ハンサムな人気歌手ウーテン・プラムミンが「ラオス女性は汚くてバカだから‥」と発言したため、ラオス女性は誇りを傷つけられ腹を立てている。

 タイとラオスの友好が深まってきている現在、歌手がこのような発言をするのは軽率である。ラオス系の住民が多いタイのイサーン地方の人々をも侮辱したことになる。しかも歌手本人もイサーン出身だから自分をも卑下したことになり、これほどバカな歌手はいない。タイ政府はこのような歌手の発言を放置しておいていいのだろうか。と激しい怒りを込めて書かれている。更に同紙は歌手でコンサートの司会を務めるユラナン・プラモムモントリーも以前、ラオス人を侮辱するような発言をしたと付け加えている。

 現在、ビエンチャン市民の間でこのニュースが大きな反響を呼んでおり、女性グループや若者の団体がラジオなどを通してタイを非難する発言を行っている。また、チャワリット内務大臣一行が最近ラオスを訪問した際、学生団体がデモを予定していたが、幸いラオス政府が彼らの動きをいち早く知って手を打ったため、大事とならなかったという。

 一方、このニュースを知ったウーテンとユラナンの二人は、そのような発言をした覚えはないと強く否定し、番組を録画したテープをディリーニュース社に提出した。その中ではそのような失言はどこにも見当たらなかった。

 しかし、ビエンチャン市民にも人気のあるノンカイのラジオ放送三局に、最近ウーテンの曲を放送しないで欲しいとのラオス市民からの投書が殺到しているため、どの局も彼の曲を流すことを一時見合わせているという。